広州・珠江の風 -名前も知らない中国人を抱いた夜-

私は彼女の履いていたサンダルを持ってキツイ口調で言った。「今すぐここから出ていけ!」彼女が簡単な英単語すら知らないという事はわかっていても、思わず英語が口をついて出た。これからセックスしようという女性に、怒りの感情をぶつけた事は初めてだった。

香港では珍しい田園地帯を抜けて電車が中国・深圳のホームに滑り込んだ時には、TwitterやLINEは使えなくなっていた。中国にはグレートファイア・ウォールと呼ばれるネット規制がある。「とうとうやって来たな」と実感した。車窓から見える深圳の街並みは香港のそれと変わらないほどで、やはり高層ビルが背比べをしている。車窓から見る限り、想像以上に綺麗な街だった。

深圳は香港側から見て、中国の入口になっている街だ。中国に返還された香港だが中国との往来にはパスポートが必要になる。中国製の車両を使った、香港発広州行きの特急電車は非常に綺麗で快適だったが、車内のトイレは和式便所で、そのハリボテ感がなんだか中国っぽかった。

初めて目にする中国の街並みを興味深く眺めていたが、香港ナンパツアーでの4日間を走り抜けた体は疲れ切っていて、気づいたら眠りに落ちていた。目を覚ますと、車窓には再びビル群が現れた。エジプトのアレクサンドリアからカイロまで鉄路で向かった時を思い出した。街、田園地帯、街…それを何度か繰り返すことで目的地に近づいていく。ほどなくして電車は広州東駅に到着した。

今回、広州に来た理由は、「中国」というものをこの目で見たかったから。世界ではよく「中国人は粗野だ」と常識のように語られる。しかし、私が住んでたシンガポールにいる中国人の友達たちは、みんな育ちが良く、付き合っていて違和感を覚える場面が一切なかった。つまり、私は中国に本当の違和感を体感しに来た。違和感という名のカオス。出発前に香港人たちから「何しに広州なんかに行くの?」「気をつけた方がいいよ」と彼らの嫌中感情も入り混じったアドバイスを貰う度に、気持ちが少し高揚した。1泊だけの香港からの小旅行だったが、初めての中国という冒険としては十分だった。

広州東駅でSIMカードを買い、タクシーも呼んでもらった。やってきたタクシーは白タクで一瞬、躊躇したが広州に降り立った時から”危ない感じ”は特に受けなかったので、乗ることにした。タクシーから眺めた広州の風景は少し薄暗いが、東アジアにありがちな、ただの大きな都市だった。ホテルでチェックインを済ませ、広州最大の繁華街・北京通りに夕飯を食べがてら向かってみることにした。

広州なのに北京通りっていうのは、なかなかのパラドックスだ。もし京都に東京通りがあったら違和感しか湧かないだろう。歩いている途中、珠江という大きな川にぶつかった。綺麗にライトアップされた大河を見て、台湾は高雄の愛河を思い出した。この2時間後に同じ場所で、違和感しかない出会いが待っていることを、私はまだ知らない。

北京通りは、ただの綺麗な繁華街で拍子抜けした。歩く人々も今時の若者たちのような垢抜けた感じだ。少なくともよく世界で語られるような路上でタンを吐く、排泄する、大声で騒ぐ「中国人」を見かけなかった。広州の中で北京通りは、銀座のような場所かもしれないが、それにしてもだ。むしろ、香港や台北の街が発する熱量のほうが、よっぽどカオスさを感じられる。

街行く若者に道を聞くために話かけるが、英語はほとんど通じなかった。しかし、世界には英語が通じない場所はいくらでもある。東京だって、英語が通じる都市とは言えないだろう。広州は今のところ私の中で、割と綺麗で大きな都市、人々はいわゆる都会人だった。

「色んな場所に行きすぎて自分の感覚がマヒしてるのか?」北京通りから一本入った比較的、小綺麗な食堂で涼麺を食べながら考えた。台湾の涼麺とは趣が違う、中国のそれは素麺のように細いがコシが強く、とても美味しかった。店番の少女にお金を払い、店を出て、ふぅっと一息つく。広州も香港と同じぐらい夜も蒸し暑かった。Clubに行ったらカオスが少しは感じられるかもしれない。平日だったが、ホテルに一度戻りClubに行くことにした。

散歩しながらホテルに戻る。私は異国での夜の散歩が大好きだ。公園では若者が楽しそうに羽蹴りをしていた。昔、ホーチミンの公園で見た光景と同じだった。広州からベトナムは、上海よりも距離的に近い。どちらが先かは知らないが、近似した文化があるのだろう。

公園横の小道には小さな商店が明かりをつけており、若い女性が注文した料理を待っていた。これはテイクアウト専門店。彼女が料理を受け取ったのを見て「それ美味しい?見せてもらっていい?」と聞くと、見せてくれた。台湾のルーウェイに似た煮込み料理だった。これから夕飯として家で食べるのだろう。数日の滞在でわかるはずもないのに、私はいつもそうやって異国の地で現地人がどう生活しているのか、知りたがる。

Clubに向かう途中、道がわからなくなったので、カラオケから出てきた若者グループに道を聞いた。グーグルマップも、多分に漏れず規制で使えない。1人の青年が不得手な英語で一生懸命教えてくれた。それでも要領を得ないでいると、彼は友達たちを残して近くの道まで連れていってくれた。中国は“反日”とは言うけれど、道案内してくれた彼を始め、他の友人達も私に敵意を示す人間はいなかった。

広州に来て、私が関わった人間の反応は2つ。日本人が珍しいというもの、あとは無関心。そして圧倒的に後者が多い。日頃から色んな人間を見ている大都市の1つの特徴だ。道案内の彼はClubの近くまで私を送ると、友達たちのもとへ小走りで戻った。

彼に丁重に礼を伝え、歩き続けると海珠広場そばのClubを見つけた。入る前に少し飲みながら散歩しようと、コンビニに行って、眠気覚ましのレッドブルとビールを買い2本持ちながら珠江沿いを歩く。この珠江は約180キロ先の香港沿岸の南シナ海に注がれる。それにしても香港のいささか狂騒的な夜に比べ、広州の夜はとても静かで落ち着いていた。特別に気持ちのいい夜だった。

そんな時に彼女に出会った。静寂の中、ひときわ大きな声を出して、あちらから歩いてきた。ワンピースの女性。酔っ払いか…そう思って通り過ぎようとした時に彼女は、無防備な笑顔をこちらに向け、また大きな声で中国語をまくし立てた。中国語で「わからない」とだけ返して困惑した。彼女は私の持っていたレッドブルを取り上げてゴクゴク飲み始めた。そしてハーッと大きく息を吹いた。

仕方ないので「あげるよ」と言うと、またニカッと笑顔こちらに向けて、中国語でまくし立てた。私はただひたすら困惑するばかりだった。彼女に敵意がないのはわかるけど、何を伝えたいのか皆目、検討がつかない。

失礼な話だが、台湾の中国語に慣れた私の耳には彼女の中国語はすごく粗野な訛りとして聞こえた。要領の得ない会話をしていると、どこからか上半身裸で自転車に乗った、彼女と同年代と思われる男が現れた。「彼氏なの?」と聞いたら訛りの彼女は「ただの友達」と答えた。しかし、幼児みたいに叩き合ったりして全身をフルに使ったコミュニケーションは、ただの友達というには過激なものだった。

しかし、中国の文化ではそれは普通のことかもしれない。私は異邦人だった。彼らはまるで子供のようにじゃれあっている。2人は一体、いくつなんだろう。10代にも見えるし、20代前半にも見える。彼女は私に興味を示したが、彼は一切興味を示さなかった。異邦人に強く興味を示すのは一定の知能を有した人間だけ、というのが海外を旅し続けた私のセオリーだ。訛りの彼女は一言も英語が喋れなかった。

訛りの彼女はベンチに座ってる見知らぬ青年に声をかけ「通訳してくれ」と言った。ベンチの青年も英語は不得手だそうで苦笑を浮かべていた。これほど言葉が通じない空間にいると、普通は不安を覚えるのだが一切、感じなかった。彼らの雰囲気がそうさせたのかもしれない。悪い人たちだとは思えなかった。私はベンチの青年の横に座り、一緒にタバコを吸いながら、汚い中国語でやり合う痴話喧嘩みたいなものと珠江を交互にぼんやり眺めていた。

香港のそれとは比べものにならないほど広州・珠江では時間がゆっくりと流れた。どうやら男女は私のことで揉めているようだった。彼女は彼に「帰れ」と伝え、彼は自転車でどこかに消える、彼女が私に話しかけてきて要領を得ない会話をする、自転車の彼がまた戻ってくる、を何回か繰り返していた。すると彼が私も含めて3人でホテルに行くか?みたいなことを言い始めた。

私は大げさに手を振りかぶって断った。私は2人がカップルだと思ってるし、悪い人たちじゃないと思った彼らを、まだ完全に信用したわけではない。彼女に最初に話しかけられて20分は経ったろうか。私は腰をあげ「Clubへ行く」と彼女に告げた。すると自転車の彼と訛りの彼女はまた何か言い合いを始めた。私は彼らに背を向けClub方面に歩き始めた時だった。

―彼女がついてきた。

自転車の彼は大きな声で「真的不行!(本当にダメだ)」と言った。彼女は振り返らなかったし、彼も追ってこなかった。私は彼女と本当に一緒にいたいのか、いたくないのかわからなかった。ただ強い風に翻弄されて身を任せていただけだった。彼女は私の手を取って「どこに行きたいの?」というようなことを必死に聞いてきた。私がClubの名前を言うと、わかったと言ってまたニカッと笑顔を見せた。

Clubの前に来てIDを忘れたことに気づいた。夜遊び慣れしている私にしては珍しいことだった。困ったなと思ったが、セキュリティーは我々を一瞥し、何も言わずに通した。Clubに入ると私の手を取っている彼女はズンズンと歩き始めた。強い意思を持った歩き方。トイレの前で立ち止まる。

トイレに行きたかったのかと思ったら、彼女は私にキスをした。すごく濃厚のキスだったけど、舌と舌が絡み合うものではなく、唇と唇がこすりあうようなキスだった。中国人はディープキスをしない、と聞いたことがある。

ソファ席に場所を移し、彼女をヒザの上に乗せてキスをした。お互いの目的いが一致した。これ以上はここにいる必要がない。Clubのフロアーはテーブルで埋められて、男女が控えめに体を揺らしながらお酒を飲んでいた。私は翻訳アプリを使って、ホテルへ行こうと彼女に告げた。タクシー代を払ってくれたらいいよと彼女は言った。あまり好きな言い回しじゃないけど、本当にお金を持ってなさそうなナリをしていたので納得した。15分ほどでClubをあとにした。

ホテルに入る時に、スタッフに何か言われると思った。なぜなら彼女は、そのホテルに相応しい雰囲気を持ち合わせていなかったから。しかし、Clubの時と同様に全く問題なかった。部屋に入って、彼女はすぐに求めてきた。ベッドに押し倒す。少しキスをしたら、自ら脱ぎだして、私にも脱ぐように催促した。彼女の左足の内ももには刺青が入っていた。早く挿れてくれと腰を浮かせて、私のモノに手をあてがう。

まずはコンドームをしようと訴えた。彼女の脚のツメが汚れていたのが目に入る、特に匂いはしなかったが、その前にシャワーに入ろうと提案した。しばらく押し問答をした後に、彼女は納得いかない様子でタオルを巻いてシャワーに向かった。

私がシャワーから上がると、彼女は私のノートパソコンを珍しそうに眺めていた。旅行中のホテルの部屋に女性を招き入れたことは、1度や2度ではないが、そんな風に私のノートパソコンを見つめていた人間は初めてだ。彼女が仮に貧しい中国人だとしてもノートパソコンが珍しいのだろうか。違和感が一気に押し寄せてくる。

彼女は私のiPhoneにも興味を示した。私はiPhoneをホーチミンとブリュッセルで二度盗られている。翻訳アプリを使って彼女はこんな事を言っていた。「私は携帯を盗まれた。これをくれないか?」今思えばきっと悪気はなかったんだと思う。ただ彼女は日本人にとってのiPhoneの価値を低く見積もっていただけだろう。

しかし、彼女にiPhoneを盗まれるんじゃないかと思った私は、彼女に嘘をついた。「これは日本のiPhoneだから中国では使えないよ」。私のはSIMフリーiPhoneなので、本当は中国でも問題なく使える。「市場に行って改造してもらおう」「あげられないよ」何度もそんなやり取りをした後だった。疑念の感情が爆発した。

私は彼女の履いていたサンダルを持ってキツイ口調で言った。
「今すぐここから出ていけ!」
彼女が簡単な英単語すら知らないという事はわかっていても思わず英語が口をついて出た。

彼女をベッドから起き上がらせ、扉のほうへ押しやる。「出ていかないもん!」というようなリアクションをして彼女は私の横をすり抜けベッドに戻って、ゴロンと横になった。ため息が出た。女性を部屋に招き入れて、後悔したのは初めてだった。自分の感情を彼女がわかる言語で正確に伝えられず困惑した。彼女は「じゃあなに?あなたが寝てる間に私が携帯を盗るって言うの!?」というようなことを言っていたと思う。

色々な感情が湧きあがった。後悔、怒り、困惑…。初めての中国での夜に、こんなシチュエーションで違和感を感じるとは。私はベッドで横になってる彼女の横に寝そべり、彼女にキスをした。

セックスをした。本当にセックスしたかったのか、どうかはわからない。でも私は彼女とセックスをした。彼女は一刻も早く挿入されたがった。私は彼女の左足の内ももにある刺青を眺めながら、腰をふっていた。

彼女は横で規則正しい寝息を立てていた。私は貴重品を全て持ってフロントに下りた。フロントの女性に預けたいと言うと、貴重品は預かることができない。部屋のセーフティーボックスを使え、と言う。普通、室内に疑わしい人間がいるはずがない。ホテル側の主張は至極まっとうだった。部屋に戻り、セーフティーボックスを開けてノートパソコンを入れよう試みると、ちょうど入った。iPhoneと財布、パスポートも一緒に突っ込んだ。

私が今やってることは最低なことなんじゃないか。iPhoneのアラームが使えないので、フロントに内線を入れモーニングコールを頼んだ。彼女は相変わらず寝息を立てていた。明かりを消して彼女の隣で横になる。それでも彼女が信じられなかった私は、体も精神も疲れていたのに、いつも以上に寝つきが悪かった。

翌朝、フロントからのモーニングコールで目を覚ますと、再び求め合った。

チェックアウトを済ませ「僕は街をブラブラして駅に行くから、もう帰っていいよ」そう言うと、彼女は「お腹空いた?何食べる?」という調子だった。彼女とのコミュニケーションには阿吽の呼吸なんて存在しなかった。阿吽とはサンスクリット語において、万物の始まりと終わりを表す意味があるらしい。阿が始まりで、吽が終わり。広州の始まりが珠江なら、終わりはどこにあるんだろうか。

彼女に導かれるまま、ホテルの近くのラーメン屋に入った。彼女がそのお店を知ってたのか、当てずっぽうだったのかはわからない。暑かったので全く気が進まなかったが、別のお店を探そうと打診するのも億劫に感じ、勧められるがままラーメンをすすった。ラーメンには髪の毛が入っていた。

店を出て昨晩の北京通りを写真に収めたく、そこまで歩いていこうと思った。約20分ほどの道のりだ。「帰りたかったら帰っていいよ」と言ったが彼女はついてくる。時折、私が写真を撮っていると「なんでこの風景を撮っているんだろう?」という顔をしながら。誰かにとっての日常は、誰かにとっての非日常だ。彼女は私が中国語をそこまで理解できるわけではないのに、お構いなしに話しかけてきた。

その度に私は「聴不憧(中国語で”わからない”)」と言う。今後の人生でこの単語をこれほど使うことは二度とないだろう。それだけ私と彼女は会話ができなかった。私が「聴不憧」と言うと彼女は決まって「聴不憧…」と寂しそうに呟いた。

広州はとても街路樹が多い街で、強い日差しと緑のコントラストが絶妙に綺麗だった。北京通りにさしかかり、彼女がアクセサリー屋を覗いていた。もしかしたら「買ってくれ」と言われるかなと思ったけど、杞憂だった。まるで子供のように、アクセサリーを次々に手に取っては眺めていた。彼女は気になったものは、手に取ったり、時には人に話しかけたりしていた。昨晩は酔っ払ってたのかと思ったが、テンションは変わらない。挙動不審、広州の街で完全に異質な女だった。

しばらく歩くと、彼女は刺青の入っていない右足をびっこひいていた。「大丈夫?」と聞くと少し顔をゆがめながら「大丈夫」と応えた。それ以上、聞かなかったが古傷か持病があるのだろう。私は歩くペースを緩める。6月といっても日本の真夏のような日差しの中、歩き続けた。大きなホテルの前で彼女が「電車の切符はそこのホテルでも買えるよ」と教えてくれた。

私は切符を予め買って電車を逃すと困るので、広州東駅に行ってから買うつもりだった。しかし、そんな簡単なことも彼女に伝えるのは一苦労だ。「ホテルで買いな」「駅で買う」としばらく押し問答を続けて「もう!わかったよ!」と言って、私はホテルに向かって歩き始めた。伝わらない会話と暑さに少しイライラしていた。彼女はびっこをひきながらついてきた。彼女の優しさを老婆心だと解釈するぐらいには、鬱陶しく思えた。結局、ホテルでは当日の切符は買えなかった。

そのまま北京通りを南に歩いて、珠江沿いで広州東駅に向かうタクシーを拾おうか。広州の始まりも終わりも珠江が相応しい、なんだかそんな気がした。12時間前に彼女と出会った珠江に戻って来た。売店で水を買い、ベンチに座る彼女に手渡した。昼間の珠江も時間がとてもゆっくりと流れていた。

彼女は言語や価値観の違いなどを気にせず、全身全霊のパッションでぶつかってきたのに、それを無下にしてしまったのは私のほうだ。どちらがナイスじゃないかは明らかだった。彼女にお礼を伝え、キスをしてタクシーを捕まえた。

名前も、年齢も、職業も、住まいも、連絡先も知らない。何者なのか全くわからない。彼女はただ嵐のように吹きつけてきて、私は翻弄されるばかりだった。タクシーが動き出したあと、ふと後ろを振り返ると、笑顔で仁王立ちの彼女がいた。

帰りの香港行き特急電車の車内。目を覚ますと目の前で、女性の係員が大きいボウルを持って何かを売り歩いていた。好奇心から呼び止めて、1つ買ってみた。大きいボウルいっぱいに入っていたのは、骨付き照り焼きチキンだった。匂いに誘われてか、横に座っていた中年男性も「僕にも1つくれ」と注文した。

車窓を眺めながらチキンを頬張る。横で中年男性も頬張っている。「このチキン美味しいですね、あなたは香港人ですか?」私は中国語で話しかける。「あぁ、そうだ。君は日本人だろ?」こうして私は見知らぬ他者と繋がることで、まだ見ぬ世界を知っていく。

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海外ナンパnote

22 件のコメント

  • クラトロさん、しばらくみないうちに文章力がとても上がってて嫉妬の固まり。

  • >yazuguntokyoさん
    おお!どうもありがとうございます!!

  • 本当ですね!
    出だしの文書とか、、
    旅情小説を読んでいるようで
    最後まで気持ちよく拝読させていただきました。
    ありがとうございます。

  • はじめまして。コメントさせてもらいます。
    とても素敵な文章です。
    なんだか、、、

    存在しないと諦めていたセカイへ、誘ってくれるような記事でした。

    次の記事、楽しみにしてます。

  • >n_bさん
    ゲスなブログにも関わらず気持ちよく読んで頂いて、ありがとうございます!
    渾身の傑作だったのでそう言ってもらえて嬉しいです!

  • >sete-kaedeさん
    はじめまして。素敵な文章と言ってもらえてとても嬉しいです!
    今回は読み手に私が見たものを伝えたいと思っていたので、新たなセカイへ誘えて何よりです!
    ありがとうございます^^

  • 初めまして!3年ほど前からずっとフォローさせていただいてます。クラトロさんのナイス理論にならってナンパを始めて僕もナンパで人間としての年輪を重ねられたと思ってます!僕も台湾行ったことあるんですがクラトロさんみたいに台湾人のチャンネーとお付き合いしたいです笑
    これからもずっと応援してます!

  • 初めまして。
    この記事、感動しました。
    僕も旅行が好きで、よく中国に行きますが、こんな視点で見れたら楽しいなと思いました。

  • >wakanamasaさん
    おお!3年も前からんで頂いてありがとうございます!そうなんですね、ナンパで人としての年輪を重ねられるかはわかりませんが、そうなれる人とは出会えるかもしれません!

    台湾人の彼女が欲しければやはり台湾に行くしかないでしょうwどうもありがとうございます^^

  • >もっこりスギちゃんさん
    はじめまして!よく行かれる方なんですね!私は色んな国に行ったあげく、初めての中国だったので、こんな風に感じたのかもしれません!

  • 連投失礼します。
    私、ナンパ師的な人に興味なかったけれど、クラトロ氏にはとても興味が湧きw
    ツイッター等拝見させていただきました。
    なんとクラトロ氏も逆ナンパ愛好家だったのですねw

    しかもピーコックセオリーとカッコイイ感じの横文字まで使いこなすとは。
    逆ナンあるあるなんですが、逆ナンに寄って来る人って男女問わずオモロイ人多くないですか?

    自分で起業してたり、海外に長いこと住んでたりって人が多いなぁとw
    ついつい嬉しくなってしまってコメントさせていただきました。
    クラトロ氏のオリジナティに感動中であります。

  • >seto-kaedeさん
    いえいえ、連投どうぞどうぞw
    いえ逆ナン愛好家ではないのですが、かぶくことは大好きですね!ピーコックセオリーはアメリカの有名なナンパ師が書いたThe Gameという本で紹介されていて業界では有名ですw

    そうですね海外など場所にもよりますが、おもしろいことをしていて寄ってくる人は大体おもしろい人ですねw

    感動して頂けるとは!私も大変、嬉しいです^^

  • こんにちわ、いつも楽しく読ませていただいています。
    特に今回の物は、小説を読んでいるような感じで、情景が目に浮かびました。
    正に自分が体験しているよう感覚で、してみたいとも思いました。

    また次回も楽しみにしています、色んな世界を見せてください w

  • キャラ変?楽しく読ませてもらいました。以前にコメントしたことがある者です。

    中国人はフェイスブックのかわりにwechatのユーザーが多いです。若い子は特に。英語が話せるなら、香港人には英語で話しかけるのが受けが良いと感じます。(だって香港人の本質は香港人なのだから・・・香港人がかわいそう)

    たしかに中国人は日本人や日本の文化に対する関心があまりないです。電化製品、アダルトビデオ、アニメには関心があるのに・・・ん〜残念です。中国人数人(少数派)から聞いた話では、天安門事件より以前は日本のドラマも人気があったみたいで日本の文化にも多少は関心があったらしいですが・・・ちなみに日本人が一般の中国人にこの系統の話はしないほうがベターです。香港人なら問題なく、台湾人は様子見、シンガポール人に対しては一応気をつけた方がよさそうです。

    日本人に近寄ってくる中国人はネガティブな動機の場合が多い中、今回のような体験をされるとは、クラトロさんの魅力がなせるわざですね。

    あと、中国人は中国が中心で中国語が話せればそれでいいといった考えがある文化圏の人達なので、一般的に中国語しか話せません・・・アメリカもアメリカで英語が話せればそれでいい〜なんて価値観の国なので見方しだいでアメリカと中国は似たり寄ったり・・・その他の価値観をとっても、日本と中国は距離は近いのに、価値観はえらく離れてるな〜とつくづく感じてしまいます。

    乱筆すみません。これくらいにしておきます(汗
    またの更新楽しみにしています。

  • めっちゃ楽しく読ませてもらいましたw
    文章引きこまれます!

    LINEもグーグルも使えない中で、街を闊歩できるのがさすがクラトロさんです。

    8年前に僕も広州行きましたが、あまりの英語通じなさにナンパ断念してイオンモールぶらついてただけでした(´・ω・`)

    結局彼女は何者だったんでしょうね?
    你的工作?的な話はしなかったんですか?

  • いつも、拝読しております。

    私はクラトロさんのブログをナンパブログではなく旅行記として読んでおりますw
    私も旅行が好きで特にタイ、ベトナム、シンガポール、中国、韓国といった国々を
    若い頃によく訪れてはナンパしたり、詐欺に会ったりして楽しんでいました。

    クラトロさんの文章を読んでいるとナンパはただの手段で
    本当の目的は、人や異文化との出会いで
    またそれがもたらす高揚感や喪失感のような気がしています。
    違かったらすいませんw

    これからも楽しみにしております。

  • >Jackassさん
    小説を読んでるようと言ってもらえて嬉しいです!!
    ありがとうございます、色んな世界を文字で魅せれるように精進いたします!w

  • >moriさん
    キャラは変わってないのですが、いつもと違う文章にしてみましたw
    そうですね、私も前にシンガポールでナンパした中国人に南京事変でぶっこまれたのでネガティブな動機というのはなんとなくわかりますw

    中国はかなり興味深い場所なので、もう少し中国語を勉強してまた遊びに行こうと思いますw

  • >あさとさん

    楽しく読んで頂けて嬉しいです!
    英語はほとんど通じなかったですからねー仕方ないと思います!

    彼女の雰囲気や英語の通じなさから社会的な興味は特にわかなかったので全く聞かなかったですねw何者か謎なままのほうが思い出として楽しいのでよしとしますw

  • >Almondさん
    ありがとうございます!旅行記として読んでくださって嬉しいですw関係ない記事は読み飛ばして下さいw

    ナンパしたり詐欺に遭ったりとまるで私のようですね笑。
    そうですねーナンパ自体への興味はほとんど失っていますが、海外でチャンネー問わず外人と仲良くなりたいのは好奇心からきてるんだと思いますw

    喪失感か、、深いキーワードですね、もしかしたらそれもあるのかもしれません。ある種のロマンチックジャンキー的な側面が自分にもあるのかもです笑。